栗田 奈波

北海道大学文学部心理システム科学講座4年
ドイツ・デュッセルドルフ在住歴5年

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ヴィリニュス大学(リトアニア)の特徴、VISAの取り方、行き方

文学部4年 地域科学講座田井方子2018年8月28日~2019年2月1日@リトアニアみなさんこんにちは。文学部の田井方子です。私は大学3年生の時に、2018年9月から2019年2月まで約5ヶ月間、バルト三国のリトアニアのヴィリニュス大学に、交換留学をしていました。北海道大学からヴィリニュス大学に留学した北大生は私が初めてだそうです。日本ではまだまだマイナーな国ですが、自然が豊かで、町並みも美しく、とても素敵な国でした「日本人が少ない国に行きたい!」「THEヨーロッパな町並みの中でキャンパスライフを送りたい!」「物価の安い国に行きたい(小声)(※リトアニア人の学生の前で物価安いよね~と言うと悲しまれます)」。リトアニアはそんな方にもおすすめです。この記事では、ヴィリニュス大学の特徴、リトアニアへのVISAの取り方、交通手段を紹介したいと思います。ヴィリニュス大学の特徴ヴィリニュス大学は、リトアニアの首都、ヴィリニュスの旧市街地にあり、この旧市街地は世界遺産にも認定されています。ヴィリニュス大学の前身は、16世紀の宗教改革に対抗して招聘されたイエズス会が設立した学校で、1579年に大学へと改編されました。中東欧地域でもクラクフ、ケーニヒスベルクにある大学に次いで古く、由緒ある大学です。ヴィリニュス大学構内には、後期バロック様式の聖ヨハネ聖堂や、当時グリニッジ天文台と双璧をなすほどの性能だった1753年に建てられた天体観測所等があります。大学にあるベルタワーの上から見た景色がこちら。冬になるとエレベーターが凍結して乗れなくなるので暖かいうちに上りましょう。

語学研修と交換留学の違いとは?

文学部人文学科園部雄祐私は大学1年生のときにアメリカのアリゾナ州立大学で1ヶ月の語学研修,大学3年生から4年生にかけてオハイオ州立大学で10ヶ月の交換留学を経験しました。語学研修と交換留学は,留学という点では同じものですが,両者はかなり異なるものです。今回は,語学研修と交換留学のどちらにしようか迷っている人に向けて,両者の違いなどについて紹介したいと思います。語学研修とは 語学研修は,海外で「言語」や「文化」を中心に学ぶプログラムです。通常,数週間から長くても1ヶ月程度のプログラムが多く,現地の大学や語学学校で学習することになります。研修先は主に,現地の大学と語学学校の2種類があります。現地の大学が提供するプログラムを希望する場合には,北大を通じて提携先大学の語学研修を申し込む形に,語学学校での研修を希望する場合には,留学エージェントなどを通じて個人で申し込む形になります。前者の場合には,研修先で取得した成績が北大で単位認定されることがある,後者の場合には,より自分に合ったプログラムを選ぶことができるなどそれぞれメリットがあり,一概にどちらの方が良いと決めることはできないと思います。 基本的に語学研修では,様々な国からの留学生が集まりその国の言語を学ぶという形になるため,現地のネイティブは,教員やホームステイ先のホストファミリーなどを除き関わる機会は非常に少ないです。そのため,「現地のネイティブとたくさん友達をつくりたい」という人には語学研修は向いていません。ネイティブと関わる機会は少ないものの,日本とは異なる文化を体験したり,世界各国からの留学生と触れ合ったりする機会はとても貴重なものです。私の場合は,アリゾナ州立大学が提供する1ヶ月の語学研修プログラムに参加しました。授業はスピーキングに特化した授業が多く,プレゼンテーションやディスカッションを中心に学習しました。クラスの学生は中国や韓国,アラブ首長国連邦などの国から参加していた学生が多かったです。授業の時間数はそれほど多くなく課題も少ないため,空いた時間には友達と一緒に映画を見に行ったり,セドナなどを観光したりしていました。住まいは,ホストファミリーの家にお世話になりました。食事や洗濯などの家事を手伝ったり,授業が終わった後にテレビを見ながら会話などをしたりすることで親睦を深めました。1ヶ月は非常に短いため,食事や住まい,授業などに慣れた頃に終わってしまう印象はありますが,アメリカの文化を実際に肌で感じることのできた貴重な経験でした。交換留学とは一方で,交換留学は「専門分野」の勉強のために留学するプログラムです。期間は半年もしくは1年です。言語習得を目的とする語学研修と違い,交換留学では現地の大学生と同じように自分の専門分野の授業を履修し,授業に出席し,課題をこなし,テストを受けたりレポートを書いたりします。交換留学生だからといって特別扱いされることはほとんどなく,現地のネイティブと同じ土俵で勉強することになります。そのため,大量のリーディングやレポート,授業のディスカッションについていくのはかなり大変です。また,現地での住まいやミールプラン,光熱費の支払いなどの諸手続きを全て自分で行い,必要に応じ自分でメールや電話で問い合わせながら各種手続きを進めなければなりません。また,一般に,語学研修と違い交換留学ではTOEFL iBTやIELTSなどの提出が求められることが多いため,早い時期からの入念な準備が必要です。私の場合は,オハイオ州立大学で10ヶ月の交換留学をしました。専門は心理学だったため,心理学や神経科学の授業を中心に履修しました。1学期に履修する授業は4つか5つですが,1つの授業で中間テストが3回,期末テスト1回,レポートの提出3回ぐらいが基本だったため,かなりハードな日々を送っていました。大学の図書館に連日深夜1時くらいまでこもって予習したり課題を仕上げたりして,わからないところは授業後やオフィスアワーで質問したりすることで疑問点を解消していました。現地の大学生も,非常に高い授業料を払って大学に通っているため,必死で勉強していました。また,交換留学では,語学研修よりも活動範囲を広げることができるため,大学祭の運営やダンスチームなど様々な課外活動にも参加しました。自分と同じ専門の学生だけでなく,色々な学生と友人になることで人間関係を広げることができました。住まいは教室から徒歩15分くらいの距離にある大学内のアパートに,中国人のルームメイトと住んでいました。平日はお互いに勉強でヘトヘトだったため,休日に一緒に食事に行ったりしていました。現地の授業に追いていったり,人間関係を構築したり,様々な手続きや問い合わせを全て英語で行うなどチャレンジングなことが多かった印象ですが,様々な面で鍛えられたと実感しています。語学研修と交換留学のどちらを選ぶか語学研修と交換留学のどちらを選ぶかは「留学の目的」を明らかにすることに尽きます。「言語」を学びたければ語学研修,「専門性を高めたい」のなら交換留学になります。とはいえ,語学研修のたった数週間だけでその国の言語をマスターすることは無理です。しかし,語学研修で浮き彫りになった自分の語学能力の弱い部分やその経験を,今後の学習のモチベーションとして生かすことができます。また,数週間とはいえ海外で生活することは,様々なことを経験して視野を広げることができる貴重な時間になるでしょう。交換留学の場合でもその国の言語を完璧にマスターすることは無理ですが,かなり鍛えられることは事実です。そのため,少しでも自分の専門について学びたいと考えている場合には交換留学の方が言語も勉強できて,自分の専門についても勉強できてお得かもしれません。しかし,「初めての海外渡航が交換留学」という形は避けた方が良いと思います。交換留学は語学研修よりも圧倒的にハードですので,様々な面で苦労すると思います。交換留学を考えている学生には,語学研修(や北大のFSP: First Step Program)などのプログラムなどで海外経験をしてから,交換留学にチャレンジすると良いと思います。本記事が,語学研修や交換留学について考えている方へ参考になれば幸いです。

オハイオ州立大学の特徴・住まい・交通機関

文学部人文学科園部 雄祐私は2018年8月から2019年5月までアメリカのオハイオ州立大学に交換留学をしていました。その経験から,この記事ではオハイオ州立大学の特徴や住まい,交通機関などについて紹介します。オハイオ州立大学の特徴オハイオ州立大学は,オハイオ州の州都であるコロンバスに位置する総合大学です。ポート・コロンバス空港からは車で30分ほどの距離に位置します。同大学は,ヨーロッパやアジア,アフリカなど世界各国からの留学生が集まり,非常に多様性にあふれ,キャンパスは常に活気に満ちています。図書館やジムの設備も素晴らしく,留学生に対するサポートなども非常に手厚い大学で,多くの学生が誇りを持って大学に通っています。勉強に対する学生の熱意も高く,図書館などは常に混雑しています。また,アメリカンフットボールの強豪校で,街中の人が全力で応援し,シーズン中はフットボールの話題になることも多いです。オハイオ州の気候オハイオ州は夏はかなり暑く,冬もかなり寒い気候です。夏場は30度を超える日が何度もあり,留学開始当初の8月,9月は湿度はそれほど高くないものの気温は非常に上がり,みんな軽装で過ごしていました。しかし,図書館などの大学施設は非常に冷房が効いているため上着を常に持参する必要があります。逆に,冬は札幌よりも冷え込むこともあり厚手のコートや手袋が絶対に必要です。私が留学した2019年の1月には氷点下20度まで気温が下がり,大学の授業が休講になることもありました。雪に関しては,多少降りますが積もることはないため,路面の凍結の心配はほとんどありません。大学周辺の街の様子と交通手段大学の周辺にはTargetやKrogerなどのスーパーマーケットや本屋,洋服を取り扱う店などが全て徒歩圏内にあるため,普段の買い物はこれらの店で済ますことができます。留学生は現地に到着した後すぐに,ベッドのシーツやタオル,トイレットペーパーなどの雑貨などを買うことになると思いますが,上述のTargetでほぼ全て揃えることができます。そのため,出国する際に日用品などの雑貨を大量に持っていく必要はありません。また,徒歩圏内にハンバーガーやチキン,アジア系レストランなどもたくさん出店しているため,ランチなどをこれらの店で済ますことも十分できます。値段もそれほど高価ではありません。また,休日などにアウトレットでショッピングしたり,少し離れた場所にあるレストランに行ったりする場合にはCOTAというバスを利用することになります。COTAとは大学の周辺を運行するバスで,本数も多く便利な交通手段です。COTAの利用料金は大学に諸経費という形で学期の初めに支払うため,普段利用する時には学生証をかざすだけで利用できます。COTAを利用すればかなり行動範囲を広げることができるのでオススメです。しかし,COTAはコロンバス市内の全ての場所や,コロンバス以外の都市全てをカバーしているわけではありません。そのため,COTAで行けないような場所に行く場合には,車を運転できる友人にお願いしたり,Uberを利用したりすることになります(交換留学生は留学中に運転することは禁じられています)。留学中の住まい