経済学部経営学科4年 深瀬隆也
二段階留学について
自分は、1年間留学するつもりで申請を出しましたが、自分の所属するゼミの先輩方の多くは二段階留学、つまり留学の前半と後半で別々の大学への留学をしていらっしゃったので、自分もできることなら二つの大学に行ってみたいということで二段階留学を決意しました。二段階留学は通常の一つの大学先に留学するよりも手続きや労力が二倍かかるため大変です。特に自分のように、スコアが異なる大学への留学は、スコアのための勉強をしながら留学先への申請や面接をしなければならないので、それなりの覚悟をもって臨まなければなりません。しかし、その分留学先での経験や学びというのは他の留学生よりも多くなるのでお勧めです。
文化の違いと学び
自分が二段階留学をしていいなと思ったところは二つあります。一つは、文化の違いをより深く感じることができるということです。通常、日本と留学先の国との文化の比較ということになりますが、二ヶ国国に滞在するということで三ヶ国間での比較になり単純に言葉の違いや宗教の違いということだけでなく、一つの物事に関しての考え方や学生の性格などがまるっきり違ったりするというのを肌で感じることができます。例えば、自分はアメリカとイギリスという同じ英語圏でありながら、性格の違う二つの国で学び、学生の授業に対する態度やディスカッションの仕方、プレゼンテーションの方法など具体的に挙げればきりがないくらい、こんなにも違いがあるのかということに驚かされました。このように、同じ言語間であってもはっきりと違いが分かるのであれば、言語も国の規模も文化も全く異なる2か国への留学というのはいろんな意味でいい刺激になると思います。
二つ目は、スコアの勉強に応じて留学できるということです。自分はアメリカとイギリスの両方に行きたいという思いで留学の準備をしていましたが、上手くスコアが上がってくれずハワイ大学のスコアは満たすことができても、イギリスへ行くスコアはまだ足りていませんでした。そこで、締め切り期日の遅いイギリスを後半にし、前半にハワイとすることで両方に行くということを何とか留学をかなえることができました。留学を目指す人の中には、スコアが伸び悩み苦しんでいる人もいると思います。自分も相当苦労しました。二段階留学は、そういったスコアで苦労した自分みたいな人にもおすすめのシステムです。
留学までの大まかなスケジュール
→2017年5月 留学を決意
経緯:イギリスとアメリカの両方の大学に行きたかったため、二段階で留学に行くことにした。自分が取れる期日までの限界を取ってから留学したかったので、イギリスを後半にすることで長い期間スコアのために時間を費やすことができる。スコアが伸び悩んだため、二段階留学は、とてもいいシステムだった。
→11月ハワイ大学留学のための北大への申請。
最初はスコアが足りなくて留学にも行けなかったが夏休み返上で勉強し、締め切りのギリギリでスコアを満たす。IELTS5.0→5.5
→2018年1月 ハワイ大学の面接
面接で苦戦。思ったように自分の考えや留学への考えを言えず、再提出に。ゼミの担当の先生や友人からのアドバイスで何とか合格。
→2018年2月末 英・アバディーン大学留学のために北大への申請
→3・4月 ハワイ大学への本申請
アメリカへの申請は、ビザが一番大変。札幌に大使館があるのが唯一の救いで、書類をインターネットで提出しなければならなかったり、ビザのためだけにお金を払わなくてはいけなかったので、しっかりと余裕をもって準備に取り掛かってほしい。分からないことは自分だけで解決するだけでなく、確認の意味も込めて留学した先輩や国際本部の担当者の方と相談して確実に書類を申請していく必要がある。
→6月 アバディーン大学の面接
スコアの勉強の甲斐もあって、なんとかスコアを満たすことができた。IELTS5.5→6.0(writing:6.0)。ギリギリではあったが最後まであきらめないで続けてよかった。
→8月留学。ハワイへ
留学中
→10月 アバディーン大学への本申請
留学先での申請が一番大変だったかもしれない。基本的にインターネットからの申請になるが、支払いなどはカードで行ったりするため大きな金額が支払えるカードが必要。ビザに関しては1年の英国留学に必要なTier4 とは異なり、6カ月以内の滞在者が対象となるShort-term study visaになるので、イギリスに着いた際にビザの手続きをすればよかったのでその点に関しては楽だった。但し、書類チェックが必要。(※Brexit後、ビザに関しては変わっている可能性があるので各自で必ず確認してください。2019年4月現在)
→12月帰国。帰国から1週間で渡英。
→2019年5月 帰国予定
終わりに
留学を終えて、二段階留学をしてやっぱりよかったなと心の底から思います。それは、自分が努力した以上のものが得られたという実感があるからです。たしかに二段階留学の準備は大変です。留学前に申請しなければいけないもの、イギリスに関しては留学先で申請をしていたので書類の確認や学校とのメールでのやり取りで四苦八苦しましたが、先生や事務の方々のお力添えがあって、なんとかやりきることができました。今は大変であっても留学をして色んなこと学び、経験することであの時の努力は無駄ではなかったなと感じられると思います。皆さんの検討をお祈りしています。
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