藤井 信充

北海道大学文学部西洋史学講座4年
2018年9月~12月までイギリス・エジンバラ大学に交換留学
イギリス・スコットランドの土地所有制度や労働形態を研究

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ヘルシンキに住むと生活費はいくら?実際の金額と節約のコツを紹介!

伊藤 慶彦留学先:ヘルシンキ大学(フィンランド)留学期間:2017年9月~2018年5月フィンランド留学を考える際に、不安に思う方も多いであろう生活費の問題。「実際どのくらいかかるのか?」、「どうすれば節約できるのか?」という疑問にお答えします!かかった生活費は?まず月々の必要経費は8万円程度でした。その内訳は以下の通りです。・家賃 約4万円(光熱費など含む。アパートの種類など詳細は過去の記事参照)・食費 約3万円・定期券代 約3000円(ヘルシンキ市内のメトロやトラム、バスを使えます。)・携帯通信料 約3000円(DNA社のSIMを使用。通信量無制限、国内通話無料。)・日用品などその他 約4000円 この必要経費にプラスして、旅行費や交際費などによって月々の支出額が変動しました。したがって金額としては、札幌で一人暮らしするのとあまり変わらないレベルだと思います。しかし、「北欧は物価が高い!」というイメージから、なぜあまり生活費が高くないのかという疑問を持たれる方も多いと思います。そこで今回は私の実体験を踏まえて、食費を中心に生活費を抑えるポイントを紹介していきます。外食は高い・・・初めに食料品に関して。外食は高価です。私の感覚だとランチは10ユーロ(約1200円)、ディナーは15ユーロ(約1800円)がだいたいの相場でした。そして、つらかったのがファストフード店があまり充実していないこと。日本にもあるお店でいうと、マック、バーガーキング、サブウェイくらいです。ケバブ屋、ピザ屋は充実してますが、安くても7ユーロ(約840円)くらいします。札幌のラーメン屋に行くのと同じ感覚*で、高くはないけどそこまで安くないといった感じです。またス-パーのお惣菜も高いので、手が出なかったです。要するに、ヘルシンキには「安く、早く」食べられるものが札幌に比べて充実していなかったのです。何度ここに牛丼屋などがあったら…と思ったことか(笑)。したがって留学で初めて親元を離れたこの私ですが、慣れない自炊せざるを得なかったのです。*飲み会の後には現地の学生と締めのラーメンではなく”シメ”ケバブに行くことが多かったです。夜遅くまでやっているのは便利でした。ヘルシンキでの自炊のコツは?しかし、いざ自炊をするためスーパーに行けば日本より安い物も沢山あります!例えば、フルーツや野菜、乳製品。特に乳製品に関しては牛乳やヨーグルトの種類が豊富で、朝食に”Mysli’(さまざまな穀物が入ったシリアル)と一緒に食べていました。これでお腹が満たされないときは、バナナやリンゴ(一玉を丸かじりして食べていました笑)を一緒に食べていました。ある程度健康的に、安く早く朝食を済ませられる組み合わせだと思うのでおすすめです。お米に関しては’puuroriisi’という日本米に近いものが、なんと1キロ約150円という格安な値段で売っています。私は現地で炊飯器を購入し、ほぼ毎日ご飯を炊いていました。丼ものを作れば安く簡単に済みますし、日本からふりかけやお茶漬けの素を持ってくるのもオススメです。さらに、海苔や寿司酢など寿司作りの材料を置いているスーパーが意外と多かったです。刺身はサーモンしか手に入らなかった*ですが、キュウリや卵焼き、アボカド、惣菜コーナーのチキンなどを具材にするといった工夫をして、自宅で手巻き寿司パーティーをよく開催してました。寿司はフィンランドでも人気なので、結構喜んでもらえます!*ヘルシンキ中央駅前のSマーケットの鮮魚コーナーで、生で食べても良いか聞いてから買ってました。日本のように刺身用・加熱用と書かれてないので店員に要確認です。他にもヘルシンキのスーパーでは、パンのコーナーが充実しています。個人的にはシナモンロールが特に好きでした。日本のものとは違った美味しさがあります。また同じ種類のパンでもお店によって味も違うので、食べ比べてみても面白いと思います。

ヘルシンキ大学での授業について

伊藤 慶彦留学先:ヘルシンキ大学(フィンランド)留学期間:2017年9月~2018年5月授業の使用言語・バリエーション 留学先がフィンランドということで、「英語で開講される授業を取ってたの?それともフィンランド語?」という質問をよく受けます。私の場合、すべて英語で開講される授業を取りました。他国からの留学生も含め、大半の留学生はフィンランド語がわからず英語での授業を取っています。 しかし残念ながら、英語で開講される授業が充実しているかというと微妙なところです。どうしても、英語での授業が少ないといった問題点はあります。例えば、私が所属していたFaculty of Social Sciencesでは、ヨーロッパの政治や移民問題に関する授業は多いのに、社会福祉に関する授業は少ないといった分野による英語の授業数の偏りもありました。イギリスやアメリカといった公用語が英語である国の大学と比較すると、自分の専門分野に絞って英語の授業を履修することは難しいと個人的に思いました。 また英語で開講される授業のラインナップが、年度によって変わることに注意が必要です。ヘルシンキ大学への交換留学では、留学申込時に前年度のシラバスを基に履修計画を立てます(WebOodi Helsinkiで検索すると、北大のELMSのようにシラバス検索や履修登録ができるサイトを閲覧できます)。私の場合、留学申込時には環境政策の授業を取る予定でしたが、いざ現地に着いて新年度のシラバスを確認するとそれらの授業がなかったという悲劇がありました。

ハワイ大学ヒロ校・留学体験記(授業編)

北海道大学経済学部経営学科4年深瀬隆也ハワイ大学ヒロ校とはアメリカ合衆国・ハワイ州のハワイ島にある大学。米国はもちろん、欧州、アジア、中東など幅広い国から生徒たちが集まる多様性のある大学である。履修した授業アメリカでは、12単位(3単位/1授業)が1セメスターで必須なので4個+1個(ESL)を取った。また、私自身ビジネス専攻だったので経営系を中心に取った。経営系・Critical Thinking BUS290 ロジカルに考えるのに必要な知識や考え方、引用の信頼性など、どのような分野でも必ず必要とされる理論の授業。形式としては、ほぼディスカッションのクラスなので最初はとても苦労したが、慣れてくると積極的に発言することで深い理解を得ることができるので、経済・経営の分野にかかわらずとても役に立った授業だった。・Human Behavior MGT300 分野としては、経営学に近かったが、中身はもっと専門的かつより人間行動・心理にフォーカスされた理論を用いて学ぶ授業であった。章ごとにリーダーとは、組織行動とは、といった理論を説明されるレクチャー的な時間とそれに基づいて生徒と先生が議論をしていくスタイルなので予習をしていかないと予備知識がなく、ついていくのが大変だった。経営科目以外・Theory of Human Communication COM270 リーダーシップの授業が人気過ぎて取れなかったため、とった授業。コミュニケーション学という日本にはない分野で、良好な関係性を構築していくにはどんなケースがあるか、理論を用いながら検証する。全般的なコミュニケーションの授業であったので、個人的にはすごく面白い授業だった。 ・The method for teaching Japanese JPN345 第二外国語としての日本語をどういう風に教えていくかを学ぶ授業。日本語をうまく教えるにはどうすればいいのか興味があったため受講した。日本語だけでなく、第二外国語としての言語を習得、教えるにはどうしたらいいのか実戦形式で学んだ。大学の隣にある高校に訪問して実際に日本語のクラスで授業をしてみることができたので、短い時間ではあったが、貴重な経験をすることができたのでお勧めである。 ・Writing class ESL074 非ネイティブのための授業。次のセメスターのイギリスはライティング重視だということもあり、その準備のために受講した。日本とは違って、毎週ネイティブの先生に添削してもらうことができたので、すごく力になったのでライティングが少しでも苦手な人には受講することをお勧めする。(自分のライティング能力に自信がなかったので、追加で取りました。)留学中の勉強で大変だったこと、印象 留学中特に大変だったことは、勉強量と英語が聞き取れないということである。前者に関しては、特に予習量が多く、授業が終わってすぐに復習をしつつ予習をするという生活が序盤の方では多かった。一度慣れると勉強のリズムが分かり、何とかやっていくことはできた。しかし、最後はレポートとテストが重なってとても大変だった。後者の英語が聞き取れないというのは、留学して最初にぶつかる壁であると思う。友達ができて生活に慣れると気にならなくなるが本人のそれなりの努力が必要だと思う。 特に印象的だったことは、ディスカッションが多いという印象である。私自身ディスカッションやプレゼン能力を身に着けたいと思って積極的に授業の中で議論や発表が多い授業が多いものを取った。もちろん、テストだけの授業もあるのでディスカッションやプレゼンが苦手な方は心配ないが、圧倒的に成長を実感したいならディスカッションやプレゼンの多い授業を取ることをお勧めする。

エディンバラは良いぞ!エディンバラは良いぞ!

 ええそうなんです。エディンバラが好きなんです私は。みんなにエディンバラをもっと知って欲しい!好きになって欲しい!留学に行って欲しい!※これは皆さんへのエディンバラ布教活動であると共に、私なりの感想記でもあります。この記事は最後までこのテンションで行こうと思います。興味のある人は是非最後までどうぞ。もう一度言いますが、エディンバラは良いぞ! と言っておいてなんですが、交換留学に応募する段階では実はエディンバラは私の中で第3希望でした。かくかくしかじか(詳細は省く)でエディンバラ大学に留学することになりましたが、巡り合わせは面白いなあと言いますか今ではエディンバラ以外に留学している自分が全く想像できませんね。 エディンバラはスコットランドの首都で行政の中心です。議会が置かれているため行政の中心はエディンバラですが、実はスコットランド最大の都市はグラスゴーです(エジンバラは第二位)。サッカー好きな人ならわかると思いますが中村俊輔選手が所属していたセルティックが本拠地を置くのがこのグラスゴーです。面白いことにグラスゴーとエディンバラは地味に仲悪いんですね、大阪と京都みたいな。エディンバラが京都です。ちなみにエディンバラと京都は実際に姉妹都市提携を結んでいます。 グラスゴーかエディンバラどっちが好きか聞かれたらそれはフラグです。グラスゴーだと言いましょう。私はイギリス滞在中に二回聞かれ二回ともこの返答がおそらく正解でした。工業が有名でアメリカとのタバコ貿易なども盛んだったグラスゴーは労働者気質が色濃く残るなんて言われたりもしますがまあそれは人によりけりなのでなんとも言えません。ちなみに第三の都市はアバディーン、第四の都市はダンディーです。ダンディーには最近日本人の隈研吾という建築家がデザインしたV & A Dundeeという博物館ができました。良い町です。アバディーンは行っていないのでわかりませんが石油で栄えた町です。

エジンバラ大学ではどこの寮に住むべき?

留学生活においてどの寮に住むかで頭を悩ませている人は多いと思います。とはいえ、エジンバラ大学の寮は選択肢が多すぎてどう選べば良い変わらないと感じてる人もいると思います。今回は経験者の意見を元に、どの寮が良いのか、どんな基準で選ぶべきかについて解説します。※選択肢としてはホームステイや自分で部屋を探す方法もありますが、コスパや労力の点からこの記事では扱わない事にします。食事付きか自炊かめちゃめちゃ大事ですこれ。食はQOLにダイレクトに響きます。-食事付き=Pollock Halls食事付き(catered)の寮は全てこのPollock Hallsに集まっており、他にも売店などがあるためここに住めば割と生活が完結できてしまうのがこのPollock Hallsです。その反面、キャンパスや街の中心部までは少し距離がある(徒歩15分程度)ので、利便性に少し欠けるかも知れません。ちなみに、Pollock Hallsとは特定の寮の名前ではなく、いくつかの寮と食堂、売店などが一箇所に集まった敷地全体の名称です。自炊(self-catered)の寮に比べると食費込みなので費用は高めですが、一回分の食費は自炊の人のそれとさほど変わらないので意外とコスパは良いのかなと。別の記事でエジンバラ大学寮の食堂のメニューについて詳しく書かれているので、以下参照です。

ウメオ大学(スウェーデン)-留学生の住居

阿部 紗采家って本当に大事ですよね。これから留学する方にとっては、大きな心配事かもしれません。ましてや、私のように、一人暮らしが初めてであればなおさらです。本記事では、ウメオ大学に留学する際、どのように部屋を決定し、どんな部屋に住むのか、ご紹介します。1.概要ウメオ大学では、IHO (International Housing Office)が、留学生の生活する家に関するサポートを行っています。ウメオ大学に在籍する交換留学生は、このIHOが提供するアパートメントに住むことができます。共同で使うのはキッチンと洗濯室で、シャワールームなどはすべて個人の部屋に備わっています(地域によって異なります)。家賃は、光熱費込みで月4万円ほど。プライベートがある程度保証されたうえで、大学へも徒歩圏内という利便性を加味すると、かなり安上がりだと思います。ウメオ大学が、「学生が自分で部屋を選べるのは、スウェーデンでウメオ大学だけ!」と謳っているように、自分で住みたい地域と部屋を選ぶことができます。ただ、かなり膨大な部屋の数々から選ぶのにも関わらず、実際の写真などを見ることはできません。つまり、部屋ガチャを引くも同然なのです(笑)部屋のきれいさ、キッチンの使いやすさ、洗濯機の予約可能頻度、フラットメイトの性格は、神だけが知っています。(といいつつ、経験者の情報はあります。ウメオ大学への留学が決定していて、より具体的な情報を知りたい方は、弊団体のマッチングサービスをご利用ください。)アパートメントの外観です。↓