イギリスでの授業の進み方(理系編)

高橋遼

北海道大学工学部情報エレクトロニクス学科4年
2018年9月より英国・エジンバラ大学に交換留学
専攻はComputer Science

イギリスでの授業の進み方(文系編)に続いて、理系の場合の授業について紹介します。

※私の留学したエジンバラ大学 (School of Informatics = 情報学科) での経験に基づいているため、他大学や語学留学等では違う場合があります。必ず各自で受け入れ先大学の仕組みは確認してください。


授業構成

時間割例

まずは私の時間割を見てもらいましょう。

同じ色のブロックが同じ科目です。時間割がダブルブッキングしている部分がありますが、これは片方の授業に参加して、別の授業は授業の録画を観る事で対応していました。

同じ科目の授業が週に数回ずつある事がわかるでしょう。基本的に1つの科目に対して、「Lecture = 座学の講義」「Tutorial = 少人数(10~20名)形式の演習」「Lab = コンピュータ室での実験」のいくつかが割り当てられます。科目によってLectureのみだったり、Lecture+Tutorialだったり、Lecture+Labだったりします。

Introductory Chinese LanguageはSchool of Informaticsの授業ではないので、Language Tutorialとなっていますが、これは少人数形式での授業です。

割と空きコマ多いなと思いましたか?確かに日本の大学に比べたらコマ数は少ないかもしれません。(基本的に1授業50分ですし。)

まあ、ただしっかり予習して挑まないと何言っているか全くわかりませんし、復習も大変ですよ...

提出形式の宿題は遭遇した事がありません。しかし、「次の授業までに参考資料を読んどいてね」という形式の宿題はかなりありました。

単位数

交換留学の場合は、半期に30単位年間で60単位の取得がVISAの条件になっています。授業によって10単位、20単位、40単位など単位数が違います。もちろん単位数が大きくなるほど授業の内容が重くなったり、TutorialやLabが付随してる率が上がります。

日本の単位と互換する場合は、事前に日本の大学の互換予定科目の責任者にコンタクトをとって、シラバスなりを見せて単位互換が可能かを聞いておく必要があります。

エジンバラ大学の10単位はかなり重みがあって、授業数や難易度を考慮すると、北海道大学の2単位と同程度だと思っています。

最も効率がいいのは、20単位の授業を3つ取る事です。(私は単位互換の関係上、10+10+20+20で受けました。)

Lecture (=講義)

座学の講義です。大講堂や教室で行われます。基本的に大人数で授業によっては数百人規模になります。School of Informaticsの講義は録画されている事が多く、エジンバラ大学のマイページで閲覧可能です。

Tutorial (=少人数形式の演習)

10~20人程度の少人数で演習を行います。問題を解いたり、過去問を解いたりというものがメインです。ディスカッションする場面が多いので、英語で意見を述べられる必要があります。たまに、みんなの前で問題を解かされたりします。このチュートリアルが留学の一つの醍醐味かな、とも思います。ここで割と友達ができたり。

演習なので、事前に問題を解いてくる事を要求される場合が多いです。このチュートリアルがテストの準備になる事が多いので、しっかりやった方がテスト前は楽。

Lab (=コンピュータ室での実験)

授業で学んだ事を実際にプログラミングしたりします。私が履修していたFoundation of Natural Language Processing(自然言語処理入門)では、Pythonのjupyter notebook環境でNLTKという自然言語処理のライブラリを用いて、実際にモデルを作るという事をしました。


最後に

少しでもイギリスの大学での授業についてイメージをもってもらえたでしょうか。

TutorialやLabは日頃学んだ事を実践に生かすチャンスです。英語でのディスカッション能力を高めたり、プログラミング能力を高めたりすることもできます。

折角の留学ですから、日々の授業を大切にして勉強に励んで貰えたらと思います。それでは頑張ってください!


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