オハイオ州立大学の特徴・住まい・交通機関

栗田 奈波

北海道大学文学部心理システム科学講座4年
ドイツ・デュッセルドルフ在住歴5年

文学部人文学科

園部 雄祐


私は2018年8月から2019年5月までアメリカのオハイオ州立大学に交換留学をしていました。その経験から,この記事ではオハイオ州立大学の特徴や住まい,交通機関などについて紹介します。


オハイオ州立大学の特徴

オハイオ州立大学は,オハイオ州の州都であるコロンバスに位置する総合大学です。ポート・コロンバス空港からは車で30分ほどの距離に位置します。同大学は,ヨーロッパやアジア,アフリカなど世界各国からの留学生が集まり,非常に多様性にあふれ,キャンパスは常に活気に満ちています。図書館やジムの設備も素晴らしく,留学生に対するサポートなども非常に手厚い大学で,多くの学生が誇りを持って大学に通っています。勉強に対する学生の熱意も高く,図書館などは常に混雑しています。また,アメリカンフットボールの強豪校で,街中の人が全力で応援し,シーズン中はフットボールの話題になることも多いです。


オハイオ州の気候

オハイオ州は夏はかなり暑く,冬もかなり寒い気候です。夏場は30度を超える日が何度もあり,留学開始当初の8月,9月は湿度はそれほど高くないものの気温は非常に上がり,みんな軽装で過ごしていました。しかし,図書館などの大学施設は非常に冷房が効いているため上着を常に持参する必要があります。逆に,冬は札幌よりも冷え込むこともあり厚手のコートや手袋が絶対に必要です。私が留学した2019年の1月には氷点下20度まで気温が下がり,大学の授業が休講になることもありました。雪に関しては,多少降りますが積もることはないため,路面の凍結の心配はほとんどありません。


大学周辺の街の様子と交通手段

大学の周辺にはTargetやKrogerなどのスーパーマーケットや本屋,洋服を取り扱う店などが全て徒歩圏内にあるため,普段の買い物はこれらの店で済ますことができます。留学生は現地に到着した後すぐに,ベッドのシーツやタオル,トイレットペーパーなどの雑貨などを買うことになると思いますが,上述のTargetでほぼ全て揃えることができます。そのため,出国する際に日用品などの雑貨を大量に持っていく必要はありません。また,徒歩圏内にハンバーガーやチキン,アジア系レストランなどもたくさん出店しているため,ランチなどをこれらの店で済ますことも十分できます。値段もそれほど高価ではありません。また,休日などにアウトレットでショッピングしたり,少し離れた場所にあるレストランに行ったりする場合にはCOTAというバスを利用することになります。COTAとは大学の周辺を運行するバスで,本数も多く便利な交通手段です。COTAの利用料金は大学に諸経費という形で学期の初めに支払うため,普段利用する時には学生証をかざすだけで利用できます。COTAを利用すればかなり行動範囲を広げることができるのでオススメです。しかし,COTAはコロンバス市内の全ての場所や,コロンバス以外の都市全てをカバーしているわけではありません。そのため,COTAで行けないような場所に行く場合には,車を運転できる友人にお願いしたり,Uberを利用したりすることになります(交換留学生は留学中に運転することは禁じられています)。


留学中の住まい

私は大学内にある大学院生用のアパートに住んでいました。私は学部3年で留学しましたが,留学時に22歳を迎えていたため,大学院生用のアパートに居住することができました。秋学期はルームメイトの中国人1人と一緒に2人部屋で生活していました。私の部屋が1つ,彼の部屋が1つ,共用のリビングとキッチンがあり,シャワーとトイレは別々でした。彼が秋学期の終わりに卒業したため,春学期には1人で住んでいました(家賃はそれでも1人分でした)。

オハイオ州立大学の場合の住まいの探し方ですが,基本的に大学内の寮やアパートへの居住を希望する場合には,大学のHousing Officeからの指示に従い申し込みをすることになると思います(3月~4月ごろ)。大学側から直接メールが来るので部屋の様子や家賃などの条件を勘案して,返事を出します。オハイオ州立大学には毎年,非常に多くの学生が入学するため大学内の寮やアパートはすぐに埋まります。そのため,数日経ってもHousing Officeから返信が来ない場合には繰り返し確認したり,大学の交換留学生コーディネーターなどに相談したりすることを強く勧めます。大学の外に住む場合には,おそらく自分で部屋の管理者などに連絡して契約する形になります。一般に大学から距離が遠くなるほど家賃は下がりますが,大学から遠くなるほど治安などの問題もあるため十分考えましょう。また,大学の外に住む場合にはミールプランへの加入が必須ではないため,普段の食事をどうするのかということも考える必要があります。よく言われることですが,自分が望む全ての条件がそろった物件はないため,何を一番に優先するかなどを考慮して決断することを勧めます。


課外活動

オハイオ州立大学では,学生による課外活動も非常に盛んです。勉強だけではどうしても人脈を広げることが難しいため,勉強に支障がない範囲で色々と参加してみると良いと思います。野球やサッカー,バスケを始めとした運動系のサークルも,社会における差別に反対したり動物を愛護したりするなどの社会系の団体など非常に多くの学生団体が存在します。学期の初めには各団体が自分たちの活動を紹介するイベントが企画されているため,そのイベントなどを利用して直接話を聞いてみるのも良いと思います。学期の初めにしか新メンバーの加入を受け入れていない団体も多いため,各学期が始まった1~2週間は重要な期間です。交換留学生が普段の生活で人間関係を広げることは予想外に難しいため,課外活動などを通じて様々な人と触れ合う機会を持つと良いと思います。



以上,オハイオ州立大学での交換留学に関して基本的な情報を紹介しました。交換留学は(ほとんどの人にとって)一度しかない貴重な経験であり,どの大学を選ぶのかは非常に重要な決断です。本記事が交換留学先を選ぶ際の参考になれば幸いです。

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